自己肯定感とは?自分の悪いところを認められる能力|マイナスを受け入れる力

自己肯定感とは。

「自己肯定感」とは、どのような意味があるのでしょうか?

自己肯定感の

  • 自己は自分のこと
  • 肯定は認めること
  • 感は感じること

になります。

ですから、「自己肯定感とは自分のことを認めること」になります。

ただ、自分のいいところは認められても、「自分の悪いところ・不出来なところ」は、なかなか認めることができませんね。

そういったことから、自己肯定感の一般的な意味の使われ方は、以下のようになると思います。

≪自己肯定感≫

  • 自己肯定感とは「自分の悪いところを受け入れられる能力」のこと

 

≪自己肯定感を育てる簡単な方法≫

  • 人から認めてもらえないから自己肯定感が育たないと悩んだときは、「人の役に立つこと・困っている人を助けること」をすれば自己肯定感が育つ。

人の役に立つこと・困っている人を助けることは、大体、人から認められる行動だと思います。

人から認められる行動を積み重ねることによって、自己肯定感が育っていきます。

「情けは人の為ならず」

「一日一善」

は自己肯定感においても当てはまる言葉ですね。

とある学校の校長先生の「一日一善の極意」をご紹介。

小学校の先生に頼まれて、小学校6年生の出前授業に行って参りました。学園の歴史を学ぶ中で「一日一善のすすめ」について語ってください、と言われておりました。楽しかったし、かわいい6年生でした。男子も女子も一生懸命に授業を聞いてくれて、参加してくれました。ありがとうございました。
自分のできることを、できれば、誰にも知られずに良いことを実行して、自分をほめる。
これが私の伝えたい極意です。

出典:https://www.st-joseph.ac.jp/high/kochoblog/2018/10/post-573.php

 

自己肯定感は自分で育てることができます。

自分ができることを行って、自己肯定感を育てていきましょう。

 

自己肯定感について

自己肯定感とは「自分の悪いところを受け入れられる能力」のこと。

と、お話ししました。

一方、自己肯定感とは、

  • 自己肯定感というのは、周りの人に必要とされている存在だと自分を思えること
  • 自分の価値を周りが認めてくれているという感じを自分で感じること

と考える方もおられます。

高等学校や中学校でスクールカウンセラーをされた阿部誠一さんは、インタビューの中で、自己肯定感について以下のように言われています。

「自己肯定感を持つためには、自分は周囲から認められているという感覚が必要だからです。
周りから否定され続けている子どもに、自己肯定感は育ちません。
「自分が周りの人々から受け入れられている、認められている」という充足感があれば、自然と「もっと自分を伸ばしたい、成長したい」という欲求がうまれるんです。
それが、学習意欲や人間的成長につながるんですね」

「自分自身のことを自分の頭で考え、決定できる子どもにする。もちろん最初は、大人の手助けやアドバイスが必要ですが。
そして、その考えや決定が肯定される。さらには決定にもとづいて行動した結果、自分の伸びや成長を実感できる。
この繰り返しが、自己肯定感になっていきます。
周りの大人が根拠なく褒めそやすのではなく、自分自身で事実を積み上げていき、それを認められるという体験が揺るぎない自己肯定感を育てるんです。」

「自分で自分に足りないものを考える、そのために必要なものを決定する、そしてそれを実行する。
これによって得られるのは、単に学力だけではないんです。
一方的に押し付けられたカリキュラムの場合とは明らかに違う意欲を持って学習に取り組むことができますし、そして結果を出せれば確かな自信となって、生涯にわたり生徒自身を支える自己肯定感が育ちます。 」

出典:http://abeseiichi.com/interview.html

 

 

自己肯定感は「周りの人から認められることによって育つ」とあります。

この「周り人から認められること」の「周りの人」の中には「自分自身」も含まれます。

なぜかというと、

「周りの人」から認められなくても、「自分で自分を認められる人」は、自信(自己肯定感)をもって行動できる

からです。

このように考えると、やはり、

自己肯定感とは「自分の悪いところを受け入れられる能力」のこと

になると思います。

 

自己肯定感とは

自己肯定感とは、なんとなく「自分を認める」という意味がなのかなと思いますが、実際はどうなのでしょうか?

そこで、インターネットで「自己肯定感とは」と検索してみました。

すると、いろいろな「自己肯定感とは」についての定義が見つかりました。

いろいろな「自己肯定感とは」の定義の中で、気になった「自己肯定感とは」の定義があります。

気になった「自己肯定感とは」の定義とは、

「そのままの自分を認める感覚」

という定義です。

 

自己肯定感とは「そのままの自分を認める感覚」なの?

自己肯定感とは、「そのままの自分を認める感覚」なのでしょうか?

その前に、

「そのままの自分を認める感覚」

とは、どのようなことなのでしょうか?

そこで、

自己肯定感とは「そのままの自分を認める感覚」

という意味を考える前に、

「そのままの自分を認める感覚」とは何か?

について考えてみようと思います。

 

そのままの自分を認める感覚とは

「そのままの自分を認める」は、「ありのままの自分を認める」と言い換えることができます。

「ありのままの自分を認める感覚」という言葉は、

  • 自分はもてない
  • 自分は仕事ができない
  • 自分は頭が良くない

といった、マイナスの事柄を認めるときにふさわしい言葉のように感じます。

反対に、「ありのままの自分を認める感覚」という言葉は

  • 自分はもてる
  • 自分は仕事ができる
  • 自分は頭が良い

といった、プラスの事柄には使わない言葉ではないかと感じます。

なぜかというと、

「もてないありのままの自分を認める感覚」

という言葉はしっくりきますが、

「もてるありのままの自分を認める感覚」

という言葉はあまりしっくりきません。

どことなく、

「もてるありのままの自分を認める感覚」

のある人は、超ナルシストなのかと感じてしまいます。

ですので、普通の人にとっては、

「ありのままの自分を認める感覚」とは、自分のプラスの部分を認める感覚ではなく、

主に「自分のマイナスの部分を認める感覚」ではないかと思います

 

自己肯定感とは自分で自分の悪いところを認められる能力

自己肯定感とは「ありのままの自分を認める感覚」なのかを考える前に、

「ありのままの自分を認める感覚」とはどのようなことなのかを考えてきました。

そして、

「ありのままの自分を認める感覚」とは「自分のマイナスの部分を認める感覚」

になるのではないか、という結論に達しました。

仮に、

「自己肯定感=ありのままの自分を認める感覚」

「ありのままの自分を認める感覚=自分のマイナスの部分を認める感覚」

とすると、

「自己肯定感=自分のマイナスの部分を認める感覚」

ということになります。

人は自分の良いところは認められても、悪いところはなかなか認められない特徴があります。

ということは、

自分の良いところは、わざわざ自分で認める必要がないですので、

自己肯定感とは、やはり「自分の悪い部分を認められる感覚」のことなのかなと思います。

ただ、

「自分の悪いところを認められる感覚」という言葉は、なんとなくしっくりきません。

そこで、感覚という言葉を能力という言葉に置き換えてみます。

すると、

「自分の悪いところを認められる感覚」

が、

「自分の悪いところを認められる能力」

になり、しっくりとする言葉になりました。

 

以上、長々と「自己肯定感とは」について考えてきましたが、

自己肯定感とは自分の悪いところを認められる能力

という一つの結論に到達した感じです。

 

自己肯定感を育てる方法

自己肯定感は、自分は他人に自分を認めてもらうことによって育ちます。

能力のある人は、他人から認めてもらえることが多いと思います。

しかし、失礼ないい方になりますが、能力が高くない人は、人から認めてもらえないことの方が多いと思います。

では、

自分は人と比べてあまり能力が高くないから、人に認めてもらえず、自己肯定感が育たない

と悩むとき、どうすれば自己肯定感を育てることができるのか?

  • 人から認めてもらえないから自己肯定感が育たないと悩んだときは、人の役に立つこと・困っている人を助けることをすればいい

と思います。

困っている人を助けると、その人から感謝されますね。

感謝される=その行動が認められる

ことですので、困っている人を助けることは、自分の行動を認めてもらうことになり、その結果、自己肯定感が育つきっかけになります。

 

自己肯定感と性格

能力の高い人は失敗が少なく、人から認めらることが多いですので、自己肯定感が高いですが、人の意見を聞けないプライドの高い人間になりがちです。

能力が高くない人は、できない人の気持ちが分かりますし、人助けによって自己肯定感が育ちますので、人から感謝される人になれると思います。

自己肯定感を高めたい…

でもどうすればいいのか分からない…

このように迷ったときは、小さなことから「困っている人」を助けてあげてください。

そうすれば、5年10年たったときに、ちょっとのことでは揺るがない自己肯定感が育っていると思います。