「お金が一番大切」という価値基準はどこから来たのでしょうか?
おかねが一番という価値基準がどこから来たのかを考えてみると、
お金がこの世に誕生したと同時に「お金が一番大事」という価値基準ができたのではないかと思います。
人々が必要としたからお金は誕生したのだと思いますので、
やはり、人が生きていくうえで、
お金はとても大切といえます。
インターネット上には誘惑するものがたくさん
なぜ、「お金が一番大切」といわれるのでしょうか?
それは、お金はいろいろな物・サービスと交換できるからですね。
お金があれば、美味しいものも食べられるし、好きな服も買えます。
また、旅行にも行けますし、家を建てることもできます。
このように、お金があれば、何不自由なく暮らすことができます。
ですので、お金はとても大切なものといえますね。
ただ、最近は以前に比べて「お金が一番大事」という人が増えてきたように感じます。
ではなぜ、「お金が一番大事」という人が増えてきたのでしょうか?
その理由にはいろいろな要因があると思いますが、
インターネットの普及もその要因の一つにあげられると思います。
でもなぜ、インターネットの普及によって「お金が一番大事」という価値基準が強くなるのでしょうか?
その理由は、インターネットの普及によって、いままで知らなかった誘惑するものが目に入ってくるようになったからです。
例えば、アマゾンや楽天で必要なものを検索するとき、おすすめとして全く意図していなかったものが目に入ることがありますよね。
そんなときに「これも欲しいかも…」と思うのはやっぱり人情…。
また、インターネット上にはいままで知らなかった美味しそうなものや楽しそうなものがあふれています。
そのような魅力的な(誘惑する)ものを見せられると、「あれもこれも欲しい…」と思うようになると思いませんか?
とくに、美味しいものや楽しいことをあまり知らない人や子供にとって…。
このように、インターネットの普及によって、「いままで知らなかったこと」や「知らないで良いこと」まで知ってしまう。
そして、それら魅力的なものが欲しくなる…
欲しいものがとてもたくさん増えてしまう…
でも、全部買えるお金がない…
そこで思うのはやっぱり、お金さえあれば…
という風になるのだと思います。
そして「お金さえあれば…」という心理が、
知らず知らずのうちに「お金が一番」という価値基準につながるのだと思いました。
昔はどうだったの?
昔はインターネットがありませんでした。
ですので、昔はテレビやラジオのCM・雑誌・チラシなどが、
今のインターネットの代わりのような役割をしていたと思います。
CMやチラシは人間の購買欲を掻き立てますが、
その購買欲は限定的なもの、
CMやチラシで紹介してある商品の範囲にとどまっていました。
ですので、CMやチラシにはインターネットような、
「これもおすすめですよ。」
「こっちの方が良いですよ。」
「それを買うならこれも必要。」
といった誘惑が限りなく少ないのですね。
また、インターネットではありがちな求めている情報に全く関係のない誘惑も、
CMやチラシにはほとんどないといって良いでしょう。
以上のことは購買欲に関して説明しましたが、
その他のことに関しても同様のことがいえます。
例えば、テレビの旅行番組を見ると、番組内の情報しか目に入りませんが、
インターネットでは、やっぱり
「ここもおすすめ」
「あそこもおすすめ」
という、おすすめという名の誘惑があります。
また、以上のことはグルメ番組でもエンターテイメント番組でも同様ですね。
このように、CMやチラシなど人間の欲を誘惑しますが、
その誘惑する範囲は限定的なものでした。
この限定的な誘惑を、
限りなく際限なく広げたのがインターネットなのです。
誘惑に打ち勝つ力が弱いと…
インターネットには、大げさに言えば際限のない誘惑が広がっています。
美味しいもの
楽しいこと
欲しいもの
etc
この誘惑をかなえてくれるのがお金なのですが、
多くの方はこの誘惑をかなえてくれるだけのお金をもっていません。
ですので、欲を叶えたくても叶えられない…。
そのときに思うことが、
お金さえあれば…。
ということなのですね。
このちょっとしたことのくり返しが、
知らず知らずのうちにその人を「お金が一番大事」という価値観に導いていくのだと思います。
批判を恐れずにいえば、
お金が一番大事という人は「誘惑に打ち勝つ力が弱い人」かも知れません。
良い悪いかは別として…。
確かにお金はとても大切です。
お金があることによって、精神的・肉体的に安定した生活ができることは間違いないでしょう。
しかし、お金がとても大事であることと、
「お金が一番大切」ということは同じではないと思います。
人が生きる上で大切なものはいくつかあります。
しかし、生きていくうえで大切なものはどれも大切なものなので、
「どれが一番大切」という順位はつけられないのではないでしょうか?
このことは、多くの方は心の中では感じていると思います。
でも、世の中は「お金が一番大事」という風潮が大きくなってきている。
その原因はインターネットの普及に、
もっと詳しくいえば、人間の欲を誘惑するものがとても身近になったことが原因とお話ししました。
インターネットはとても便利です。
しかし、便利なものはその分だけ危険があるとよくいわれます。
包丁は料理を作るのになくてはならないとても便利なものですが、
使い方を誤ると自分を傷つけてしまうこともあります。
同様に、インターネットもとても便利ですが、
その裏側にある危険性を知っていないと、自分を傷つけることにつながってしまいます。
まとめ
「お金が一番大切」という価値観とインターネットの関係を調べてきました。
「お金が一番大切」という価値観が強くなってきたことの一つの要因として、
インターネットの普及を取り上げました。
お金とは一種、自分の欲を実現するもの。
ということはお金が一番大切といいうことは、自分の欲が一番大切ということになります。
確かにより良く生きる上で自己の欲求を求めることは大切。
しかし、追求しすぎると、
自分で自分の欲にとらわれてしまうのではないでしょうか?
もし、いま心のどこかに自由を感じていないのであれば、
それは、心が縛られているのかも知れません。
お金はとても大切。
しかし、お金と同じくらい大切なものもあります。
お金と同様に大切なものがあると気が付いたとき、
自分の心が自分の欲から少し自由になれるのではないかでしょうか。
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